2010年9月24日金曜日

StarBoard Orange Expansion Board (StarBoard Orange専用拡張ボード)の出荷

きばん本舗さんから到着した生基板に部品を実装し、テストしてほしいなぁ~という方にお渡ししました。今回の基板は何の変哲もないものなのですが、リード部品をちまちまとハンダ付けしていると、それなりに時間がかかります。

 
とりあえず、一仕事終えた時点で「もうこんなのやらないかも・・・。」と思ったので写真を撮りまくりました。


梱包して発送に備えます。


このボードを使ったmbed + StarBoard Orangeの事例は今後mbed.orgで御紹介しますのでお楽しみに!

2010年9月18日土曜日

StarBoard Orange Expansion Board (StarBoard Orange専用拡張ボード)が届きました

16日にStarBoard Orange Expansion Boardが到着しました。


昨夜から今朝にかけて部品をハンダ付けしましたので、完成具合などをレポートしたいと思います。
今回は基板製造はきばん本舗さんの強力なバックアップにより実現しました。
「きばん本舗?知らないなぁ~。」という方・・・。私もMTM04で初めて知りました。
mbed用のベースボードStarBoard Orangeの製造販売を行っている所なんです。
ウェブショップもあります。
まずは到着した基板の写真を以下に。


きばん本舗さんからは、「ウェブ上で指定できる色ならなんでも実現しますよ。」と言われていましたが、今回は無難に緑色レジスト+白色シルクということになりました。
いつかエクストリームな配色にしてみたいところですが、それはまたの機会に。

実装すると以下のようになります。
ちょっと基板外形からはみ出している部品が気になりますが、これらは今後の要改善点として・・・。


今回の基板は、StarBoard Orangeに対する拡張事例を挙げる事が1つの大きな目的になっています。StarBoard Orangeは拡張に対する配慮が多くされていますので、これを活用した事例にしたかったわけです。


上記のようにmbed単体による開発から、StarBoard Orangeによる標準インターフェースの活用、そして各ユーザアプリケーションへの発展までという流れが実現できました。

Make: Ogaki Meeting 01では@logic_starさんのブースで実機を展示させて頂く予定です。
詳細についてはMOMを皮切りに発表して行きたいと思います。

mbed祭り2010~みんなでわいわいソーシャル電子工作を楽しもう~では、私もプレゼンテータとして参加します。こちらもお誘い合わせの上お越し下さい。もちろんこちらの拡張基板も見ることができるようにしておきます。

2010年9月12日日曜日

Eagle 3Dを用いた基板設計改善の効果(基板の完成予想図を使って失敗を最小限にする)

以前「How to use Eagle3D」で御紹介したEagleのボードデータから基板の完成予想図を出力するものですが、具体的にどういった効果があるのかを御紹介しましょう。

この事例で設計したのは、mbed用ベースボードであるStarBoard Orangeに対して、更にドッキングすることのできる拡張基板です。
こういった基板でよくあるのは「ドッキングしてみてわかったあんなこと、こんなこと。」ですよね?

例えば設計時の第1バージョンは以下のような感じでした。

第1バージョンの結果を基板の完成予想図として見ると、色々な事を感じます。
例えば、「ここにあの部品が載せられる。」とか「実際に使うんだったら、あれも欲しいよね。」といった具合です。また、第3者の方にレビューしてもらう時でも、こんな風に完成イメージも添付すれば電気図面上の意図も伝わりやすくなります。

第1バージョンの結果を元に、設計にフィードバックをかけた第2バージョンを以下に示します。
第2バージョンは、第1バージョンで空間をうまく活用できていなかった個所を改善してあります。
完成時の具体的なイメージを共有する場合、上記のように3Dイメージにちょっとしたコメントを加えるだけで表現力がアップします。画像を1枚見るだけでも、言葉で言うよりも説得力がアップします。

最終的に完成としたのが下記の第3バージョンです。
第2バージョンの完成予想図を元に、LEDの配置変更や回路機能の追加などを行っています。
完成予想図は一見すると「単なる自己満足」に過ぎませんが、完成を予想する(=起こりうる未来を予め見ておく)ことで、様々な活用が可能になるのです。
例えば、第1バージョンや第2バージョンのLED配置(水平照射するように実装)では基板外形から飛び出し過ぎてしまう問題がありました。

振り返って第1バージョンと第3バージョンを見比べてみて下さい。
明らかに完成度は第3バージョンの方が高いと思います。

見ているものは同じはずなのですがEagleのボード画面で見るのとだいぶ印象が異なります。
最近巷では3Dが流行っていますが、某社の開発者が「3次元になるだけで脳の補間能力が違うんですよ。」と話していました。こういった事とも関係があるのかもしれませんね。

基板が手元に届いた瞬間に「あぁ!こうすれば良かったのに!」と気付いてしまうような勿体無い失敗を解消する道具として効果のある選択肢です。

2010年9月10日金曜日

StarBoard Orange Expansion Board (StarBoard Orange専用拡張ボード)

先日のブログでちょこっと紹介したStarBoard Orange専用拡張ボードを更に詳しく御紹介します。

まず外形ですが、StarBoard Orangeの下側にぴったりドッキングできるようにしました。
基板の4隅でがっちり固定することができます。

この基板の機能ですが、
  • 赤外線送信
  • 赤外線受信
  • アナログ入力
  • wiiヌンチャク接続
  • PS/2キーボード接続
  • RS-232C入出力
  • USART入出力
  • CAN用サンドボックス
  • PWM用サンドボックス
とmbedの機能を活用して色々な実験ができるようにしてみました。


例えば、
などはこの基板をStarBoard Orangeにドッキングするだけで実験ができてしまいます。
もちろんStarBoardOrangeに予め搭載されているSDカード、LAN、USB、LCDはそのまま使えます。

こちらの基板は次回のMake: Tokyo Meeting 06できばん本舗さんから販売予定です。
皆さんお楽しみに。

基板が到着した時点でまたレポートしたいと思います。

2010年9月6日月曜日

Make: Ogaki MeetingにおけるmbedとStarBoard Orangeの出展情報

Make: Ogaki Meetingが9月25日、9月26日に大垣で開催されます。
ここでは@logic_starさんによりmbed + StarBoard Orangeの出展もあります。

どんな形で出展されるのかはお楽しみですが、私はチラシを置いて頂けることになりました~。
@logic_starさん、ありがとうございます!

今回はMOM開催に先立ち、当日会場で配布予定の資料を公開します。

1点目はStarBoard Orangeの活用に迫るもの。
2点目は拡張事例と題して、基板設計による発展を示すものです。



今回はStarBoard Orangeの起案と設計を担当した@logic_starさんが会場にいらっしゃいます。
もちろんmbedとStarBoard Orangeの現物もあります。
これは見逃せません。

覚えてますか?MTM05での過激なキャッチフレーズ。「Arduinoはもう古い!」
mbed用ベースボードStarBoard Orangeはあそこから始まったんです。

そんなこんなで、昨日は拡張基板の設計を進めていました。
こちらも間に合えばMOM会場に置かせて頂く予定ですのでお楽しみに。
 

実は今回、きばん本舗さんにも多大なご協力を頂いています。
楽しい企画が盛りだくさんの基板屋さんとして、今後かなり期待しています。

コミュニケーションで拡がるmbedワールド。
私は個人的にこのキャッチフレーズをプッシュしていこうと思います。