2010年11月26日金曜日

mbedを使ったLinkSprite JPEG Color Camera LS-Y201からの画像取得

LinkSpriteが提供しているJPEG Color Camera LS-Y201なのですが、画像取得ではまった点を記載しておきます。

まず、ドキュメントのハテナ箇所から整理。
参照したドキュメントは「LinkSprite JPEG Color Camera Serial UART Interface」との表題がついたものでJanuary 2010と日付が記載してあります。


まぁ、この手のドキュメントは見れば見るほど?になるものもあるようで。

まず、シャッタを切った後、コンテンツをカメラから読みだすわけですが・・・。
これでプロトコルの説明だというのだから大変です。
「え?どれがマーカー?」、「ちょ、ちょっと。Returnの枠内にCommandの内容書かないでよ。」といちいちドキュメントに突っ込みたくなります。



そして、思わず苦笑いしてしまうのがフローチャート。
もうこの辺りから「あぁ、このドキュメント信用できねー。」となります。


肝心の撮影後のコンテンツ吸い出しのフローに至っては、意味不明な条件分岐記述のおかげで処理がさっぱりわかりません。
一体どこでどういう判定をするんだ・・・。

で、実はこのドキュメントの品質もさることながら・・・、
実はファームウェアバージョンによってプロトコルの仕様が異なるのでは?
というのが本日の本題なのです。

ドキュメントがこんな状態でしたので、参考までにSparkFunが提供しているArduino用コード眺めると読み出しは以下のような記述になっていました。
  • 読み出しリクエストをカメラに送る。(16bytes)
  • カメラからレスポンスヘッダを読み取る。(5bytes)
  • カメラからデータを読み取る。(32bytes)
  • 上記を繰り返す。
上記のコードを試しに動作させてみた所、期待するデータを読みだした後も数バイトカメラから何かを送ってきているようです。この辺りで随分悩みました。
暫くして同じような問題に遭遇している人がいないかどうかを調べてみるとArduinoのフォーラム上で気になる発言を見つけました。
「Then after you've read the returned data (42 bytes with the 5 header and 5 footer bytes)」

なんと、5バイトのフッターがあると書いてあります。
先ほどのドキュメントのフローチャートを無理矢理そのように読もうとしても・・・はっきり言って違う。
こちらからカメラへの5バイト送信はないわけだし。

ということで試しに5バイトのフッターがある仮定でコードを修正してみると・・・。


動きました。要するに
  • 読み出しリクエストをカメラに送る。(16bytes)
  • カメラからデータヘッダを読み取る。(5bytes)
  • カメラからデータを読み取る。(32bytes)
  • カメラからデータフッタを読み取る。(5bytes)
  • 上記を繰り返す。
が正解のようです。

ですが、気になるのはArduino用のコード。
どうも過去にはこのコードで動作確認をしている方もいるようです。

これのヒントは起動時のファームウェアバージョン出力にあるかもしれません。
ちなみに私の所有するカメラは以下のような出力をしてきます。
VC0703 1.00
3o ctrl in
Init end
これはファームウェアのバージョンによって異なるようで、ドキュメントにはInit endを見て処理しろと書いてあります。その部分だけは固定されているのでしょう。

これははっきり言ってハマります。
あのドキュメントとメーカが供給しているArduino用サンプル。
この二つがあれば完全に「何で動かないんだ?」モードに突入です。

今回ひとまず動作確認したmbedライブラリを以下に公開しておきました。
こんな風に色々と癖のあるカメラですが、お値段もお値段ですし用途によってはかなり活用できるかもしれませんね。

あ、ちなみに上記の640x480の画像サイズでボーレート38400の場合、SDカードにテコテコ書きながらですと約25秒・・・。

追記1:@arms22さんから「ボーレートコマンドを送信するとカメラが動作しなくなった。」との報告を受けました。これは先日の私のブログにも書いた現象に相当するものかもしれません。それでもボーレート変更を試したいという方はワーストケース(ROMを書き直さないと復活できない)も考慮して試行したほうが良いかもしれません。

2010年11月23日火曜日

LinkSprite JPEG Color Camera LS-Y201が動作しなくなったアレコレの顛末

先日LinkSprite JPEG Color Camera LS-Y201スイッチサイエンスさんから購入しました。
これはSparkFunでも扱われているカメラで、VGA/QVGA/160x120と画像サイズが選択できるうえにシリアルで制御できるというC328の代替としても嬉しいカメラです。


早速ライブラリの実装にとりかかり入手可能なデータシートを基に全てのインターフェースを実装したところで、全関数テストを実行しました。これがアレコレの始まりでした。

このカメラはリセット時(電源投入時含む)に「自分は何であるのか」をシリアル経路で送信してきます。


なのですが、先ほどの全関数テストを実行した直後からこのメッセージが一切送られて来ません。
最初はオシロを見ていなかったので「ボーレートの設定間違ったかな?」程度に考えていました。

しかし、オシロをあてて愕然。「カメラモジュールから何も送られて来ない・・・。」

これは怪しいと思いサイトを駆け回るとLinkSpriteが何やらArduino用のサンプルを提供しています。
http://www.linksprite.com/download/showdownload.php?lang=en&id=70

ここでは
  • SendResetCmd()
  • SendTakePhotoCmd()
  • SendReadDataCmd()
  • StopTakePhotoCmd()
のみです。


それではということでSparkFunのサイトにあるArduino用サンプルを見てみると
  • int reset(char * response);
  • int getSize(char * response, int * size);
  • int takePicture(char * response);
  • int stopPictures(char * response);
  • int readData(char * response, int address);
のみがJPEGCameraクラスで定義されています。


私はこのカメラモジュールの全機能を掌握すべく、上記の二つの内容に加えて
  • Compression ratio
  • Image size
  • Power saving
  • Change baud rate
も実装し、このカメラモジュールに対して実行しました。
そして、よくよくカメラを見ると「24LC16B」が見えます。


ちょっとガーンとなります。

ここで立ち止まって仮説を立てました。

  • 既存公開ライブラリが特定コマンドのみを使用しているのには理由があるのではないか?
  • 既存公開ライブラリが使用していないコマンドの組み合わせ動作に不具合があるのではないか?
上記のように考えると、

  • 全関数テストの過程でモジュールが持つ潜在的な不具合で24LC16Bの内容が不適切な状態になった。
  • 24LC16Bの内容が不適切な状態になった結果、モジュールが動作しない状況に陥った。
というシナリオが出てきます。

これは困ったとTwitterで呟いたところスイッチサイエンスさんから「人柱にしてしまうのは申し訳ない。交換します。」と本当にありがたいお言葉を頂きました。

そこで、今回の調査になったわけです。

まず、「どうやったらこの状態から現象を回避できるか?」を考えてみました。

24LC16Bの内容に依存してモジュールが初期化に失敗した結果、メッセージを送ってこないのであれば、コントローラ内部の初期値に期待する作戦が取れそうです。
そこで、以下のようにSDAをグランドに落とすためのリードをハンダ付けして試してみることにしました。


結果から言うとこの作戦は起動させるという意味で成功。
確かに初期化のメッセージを送ってきます。
では、ということでピクチャを取るコマンドを投げるとこれは失敗。
様々なコマンドの動作で24LC16Bの内容を参照しているようです。

こうなったら気持ち悪いので正しく動くカメラモジュールのROMに戻したくなります。
そこでスイッチサイエンスさんから頂いた代替カメラモジュールのROMを吸い出すことにしました。

まずはメインのプロセッサの足にハンダ屑が飛ばないようにマスキングし、24LC16Bの足にハンダを盛ります。取り外し用の特殊ハンダを使いたいところですが、意外に高価です。8ピン程度であれば普通のハンダでやっても大丈夫。


基板とパッケージの小さな隙間に優しくドライバを入れながらはんだごてをピンにあてていきます。
この時、間違ってもドライバをグイグイしてはいけません。ランドが基板からはがれます。


少しずつはんだごてをあてるとパッケージが徐々に基板から離れます。
これを片側4ピンずつ繰り返していくことで8ピンSOPを基板から取り外します。


取り外したらこんな感じ。
失敗してパッケージが壊れても大丈夫。
Digikeyで購入できます。http://jp.digikey.com/1/1/46508-ic-eeprom-16kbit-400khz-8soic-24lc16b-sn.html


取り外したらROMの内容を吸い出します。


で、吸い出したROMの内容がこれ。
0x0000: AA 55 01 00 04 E1 00 01
0x0008: 2A F2 02 98 00 0E 00 0D
0x0010: 02 02 00 00 00 01 1E 08
0x0018: 01 11 35 02 00 02 21 13
0x0020: 83 33 B8 0A 10 31 05 08
0x0028: 00 00 00 64 00 03 E8 07
0x0030: 00 00 80 00 35 00 5F 00
0x0038: 00 00 9F 02 E3 02 FA 00
0x0040: 00 03 B6 03 D2 04 78 04
0x0048: 84 00 00 00 00 04 A9 04
0x0050: B1 04 BF 00 00 04 A4 00
0x0058: 00 00 00 00 00 00 00 00
0x0060: BA 01 02 01 01 00 44 80
0x0068: 04 05 20 00 00 01 01 08
0x0070: 01 90 01 01 00 00 00 00
0x0078: 82 43 01 00 20 00 00 00
0x0080: 00 00 00 50 20 00 00 00
0x0088: 00 00 00 00 00 00 20 00
0x0090: 00 00 00 00 00 10 00 00
0x0098: 00 00 00 00 00 00 00 02
0x00A0: 41 0F 70 11 00 04 00 60
0x00A8: 01 0A 20 1C 10 0A 0A 08
0x00B0: 06 06 04 04 40 80 00 C0
0x00B8: 00 00 60 00 60 78 00 00
0x00C0: 00 97 00 00 00 97 02 02
0x00C8: 0A 05 00 00 00 97 00 7E
0x00D0: 3A FC 3B 10 00 00 03 64
0x00D8: 01 B4 0C 37 00 64 01 00
0x00E0: 06 00 06 00 06 00 00 00
0x00E8: 1C 00 00 00 1C 00 00 00
0x00F0: 1C 00 00 00 82 00 00 00
0x00F8: 82 00 00 00 82 0C 77 0C
0x0100: 00 00 00 20 00 00 00 20
0x0108: 00 00 00 20 00 00 00 20
0x0110: 00 00 00 20 00 00 00 20
0x0118: 00 00 00 20 00 00 00 20
0x0120: 00 00 00 20 00 00 00 24
0x0128: 00 00 00 28 00 00 00 2C
0x0130: 00 00 00 30 00 00 00 34
0x0138: 00 00 00 38 00 00 00 3C
0x0140: 00 00 00 A0 00 00 00 A2
0x0148: 00 00 00 A4 00 00 00 A6
0x0150: 00 00 00 A8 00 00 00 AA
0x0158: 00 00 00 AC 00 00 00 AE
0x0160: 00 00 00 B0 00 00 00 B2
0x0168: 00 00 00 B4 00 00 00 B6
0x0170: 00 00 00 B8 00 00 00 BA
0x0178: 00 00 00 BC 00 00 00 BE
0x0180: 00 00 00 C0 00 00 00 C2
0x0188: 00 00 00 C4 00 00 00 C6
0x0190: 00 00 00 C8 00 00 00 CA
0x0198: 00 00 00 CC 00 00 00 CE
0x01A0: 00 00 00 D0 00 00 00 D2
0x01A8: 00 00 00 D4 00 00 00 D6
0x01B0: 00 00 00 D8 00 00 00 DA
0x01B8: 00 00 00 DC 00 00 00 DE
0x01C0: 00 00 00 E0 00 00 00 E2
0x01C8: 00 00 00 E4 00 00 00 E6
0x01D0: 00 00 00 E8 00 00 00 EA
0x01D8: 00 00 00 EC 00 00 00 EE
0x01E0: 00 00 00 F0 00 00 00 F2
0x01E8: 00 00 00 F4 00 00 00 F6
0x01F0: 00 00 00 F8 00 00 00 FA
0x01F8: 00 00 00 FC 00 00 00 FE
0x0200: 00 00 01 C0 00 00 01 C1
0x0208: 00 00 01 C2 00 00 01 C3
0x0210: 00 00 01 C4 00 00 01 C5
0x0218: 00 00 01 C6 00 00 01 C7
0x0220: 00 00 01 C8 00 00 01 C9
0x0228: 00 00 01 CA 00 00 01 CB
0x0230: 00 00 01 CC 00 00 01 CD
0x0238: 00 00 01 CE 00 00 01 CF
0x0240: 00 00 01 D0 00 00 01 D1
0x0248: 00 00 01 D2 00 00 01 D3
0x0250: 00 00 01 D4 00 00 01 D5
0x0258: 00 00 01 D6 00 00 01 D7
0x0260: 00 00 01 D8 00 00 01 D9
0x0268: 00 00 01 DA 00 00 01 DB
0x0270: 00 00 01 DC 00 00 01 DD
0x0278: 00 00 01 DE 00 00 01 DF
0x0280: 00 00 01 E0 00 00 01 E1
0x0288: 00 00 01 E2 00 00 01 E3
0x0290: 00 00 01 E4 00 00 01 E5
0x0298: 00 00 01 E6 00 00 01 E7
0x02A0: 00 00 01 E8 00 00 01 E9
0x02A8: 00 00 01 EA 00 00 01 EB
0x02B0: 00 00 01 EC 00 00 01 ED
0x02B8: 00 00 01 EE 00 00 01 EF
0x02C0: 00 00 01 F0 00 00 01 F1
0x02C8: 00 00 01 F2 00 00 01 F3
0x02D0: 00 00 01 F4 00 00 01 F5
0x02D8: 00 00 01 F6 00 00 01 F7
0x02E0: 00 35 01 00 15 01 01 00
0x02E8: 00 00 0F 01 04 02 0C E0
0x02F0: 05 0D 03 7C 30 C0 09 31
0x02F8: 0C 01 00 BC 01 01 00 06
0x0300: 00 B4 14 0A 04 14 0A 05
0x0308: 08 03 0A 08 04 05 08 42
0x0310: E0 08 43 01 01 01 31 00
0x0318: 00 01 01 06 00 82 01 01
0x0320: 35 00 30 18 40 1B 18 42
0x0328: DE 18 43 00 18 44 1D 18
0x0330: 46 DD 18 47 00 18 48 1B
0x0338: 18 4A E2 18 4B 00 18 4C
0x0340: 1D 18 4E 1B 18 50 1C 18
0x0348: 5A 14 18 5C 13 18 5E 14
0x0350: 19 0F 0C 19 94 50 19 95
0x0358: 05 19 97 13 19 99 FF 19
0x0360: 9A 03 19 9B 05 19 9C 0A
0x0368: 19 9D 0E 19 80 08 19 82
0x0370: 12 19 84 38 19 85 40 19
0x0378: 8D FF 19 8E 23 19 89 FF
0x0380: 19 8A 24 19 8F 2E 1A 15
0x0388: 48 1B 19 20 1B 1A 80 1B
0x0390: 1B 20 1B 1C 80 1B 22 06
0x0398: 1B 23 0A 1B 28 31 1B 29
0x03A0: 13 1B 2A 42 1B 2B 24 1B
0x03A8: 2C 42 1B 2D 24 1B 2E 31
0x03B0: 1B 2F 13 08 01 41 00 F5
0x03B8: 00 02 00 00 04 03 02 08
0x03C0: 07 05 06 09 00 00 00 00
0x03C8: 00 00 20 18 10 10 00 40
0x03D0: 00 30 00 A4 03 40 00 03
0x03D8: 30 00 03 24 FF FF FF FF
0x03E0: 02 02 01 00 00 00 A0 00
0x03E8: 40 01 E0 01 7F 02 00 00
0x03F0: 78 00 F0 00 68 01 DF 01
0x03F8: 00 04 00 04 00 04 00 04
0x0400: 00 04 00 04 00 04 00 04
0x0408: 00 04 00 04 00 04 00 04
0x0410: 00 04 00 04 00 04 00 04
0x0418: 00 1E 00 1E 00 1E 00 1E
0x0420: 00 1E 00 1E 00 1E 00 1E
0x0428: 00 1E 00 1E 00 1E 00 1E
0x0430: 00 1E 00 1E 00 1E 00 1E
0x0438: 00 06 00 06 00 06 00 06
0x0440: 00 06 00 06 00 06 00 06
0x0448: 00 06 00 06 00 06 00 06
0x0450: 00 06 00 06 00 06 00 06
0x0458: 00 2D 00 2D 00 2D 00 2D
0x0460: 00 2D 00 2D 00 2D 00 2D
0x0468: 00 2D 00 2D 00 2D 00 2D
0x0470: 00 2D 00 2D 00 2D 00 2D
0x0478: 50 F8 F8 F8 50 F8 F8 F8
0x0480: 50 00 00 00 10 20 30 40
0x0488: 50 60 70 80 90 A0 B0 C0
0x0490: D0 E0 F0 00 28 46 60 71
0x0498: 81 90 9D AA B6 C2 CD D8
0x04A0: E3 ED F6 FF 00 80 80 00
0x04A8: 40 11 08 08 06 17 08 08
0x04B0: 08 10 10 10 10 10 10 10
0x04B8: 10 10 10 10 10 10 10 81
0x04C0: 00 81 81 00 08 10 18 05
0x04C8: 0F 7F 7F 08 00 20 33 33
0x04D0: 33 33 03 1E 7B 09 01 58
0x04D8: 60 00 00 03 FF 10 10 18
0x04E0: 18 0F FF FF FF FF FF FF
0x04E8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x04F0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x04F8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0500: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0508: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0510: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0518: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0520: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0528: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0530: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0538: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0540: FF FF FF FF FF FF FF FF
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0x0550: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0558: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0560: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0568: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0570: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0578: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0580: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0588: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0590: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0598: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05A0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05A8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05B0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05B8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05C0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05C8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05D0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05D8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05E0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05E8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05F0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x05F8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0600: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0608: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0610: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0618: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0620: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0628: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0630: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0638: FF FF FF FF FF FF FF FF
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0x0648: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0650: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0658: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0660: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0668: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0670: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0678: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0680: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0688: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0690: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0698: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06A0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06A8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06B0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06B8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06C0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06C8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06D0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06D8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06E0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06E8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06F0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x06F8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0700: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0708: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0710: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0718: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0720: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0728: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0730: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0738: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0740: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0748: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0750: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0758: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0760: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0768: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0770: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0778: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0780: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0788: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0790: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x0798: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07A0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07A8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07B0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07B8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07C0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07C8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07D0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07D8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07E0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07E8: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07F0: FF FF FF FF FF FF FF FF
0x07F8: FF FF FF FF FF FF FF FF
よくよく見てみると途中にルックアップテーブルのようなものも見えます。
動作しなくなったモジュールのROMの内容も見てみました。(以下先頭を抜粋。)
0x0000: FF FE FE FE FA FE FE FE
0x0008: 2A F2 02 98 00 0E 00 0D
0x0010: 02 02 00 00 00 01 1E 08
0x0018: 01 0B 35 02 00 02 21 13
0x0020: 83 33 B8 0A 10 31 05 08
0x0028: 00 00 00 64 00 03 E8 07
0x0030: 00 00 80 00 35 00 5F 00
0x0038: 00 00 9F 02 E3 02 FA 00
0x0040: 00 03 B6 03 D2 04 78 04
0x0048: 84 00 00 00 00 04 A9 04
0x0050: B1 04 BF 00 00 04 A4 00
0x0058: 00 00 00 00 00 00 00 00
0x0060: BA 01 02 01 01 00 44 80
0x0068: 04 05 20 00 00 01 01 08
0x0070: 01 90 01 01 00 00 00 00
0x0078: 82 43 01 00 20 00 00 00
0x0080: 00 00 00 50 20 00 00 00
なんと、先頭のデータが明らかに異なります。
「そりゃ設定を更新したからでしょ?」という突っ込みもあろうとおもいますが、先頭の2バイト「0xAAと0x55」は意味がありそうですよね?(0b10101010と0b01010101) -> ちょいこじつけ。

それではということで、吸い出したROMの内容を動作しなくなったモジュールに搭載されていたROMに書き戻して、再度動作させてみました。


結果は
  • Reset:OK
  • Take picture:OK
  • ReadJpegFileSize:OK
とOKずくし。

「絵を見せてくれ!」と言われそうですが、そこのデバッグをしようとしたところでモジュールのバグにハマったので、その辺の実装と動作確認はこれからです。

現状わかっている範囲を日本語にするならば
  • 既存公開ライブラリが実装していないコマンドの単独ないし組み合わせ動作に不具合のある可能性がある。
でしょうか?

現象を再現して更に追い込む事も必要なのですが、SOPを剥がしたり付けたりで大変そうです。
ひとまずはこの辺りで止めておいて、機能の実装と検証を行いたいところです。

本稿では
  • 新品のモジュールのROM内容を掲載し、1台のみの所有でも復活できるような道を作りました。

今後の課題として
  • 仮説に対する検証
が挙げられます。

最後になりましたが、心温まる対応をして頂いたスイッチサイエンスさんに感謝いたします。
ありがとうございました。


2010年11月9日火曜日

StarBoard Orange - Eco Deco Paper Box

StarBoard Orangeで開発がひと段落すると、ついつい箱に入れて使いたくなります。
この時、専用のケースがあれば嬉しいのですが、現状ではそのようなものはありません。
実際にぴったり入るケースを探してみると意外になかったりします。

今回Craft ROBOなるものを購入しましたので、その試用を兼ねてStarBoard Orange専用のペーパーボックスを作ってみました。名付けてStarBoard Orange - Eco Deco Paper Boxです。

まずは各所のサイズをおおまかに測ります。



で、ROBO Masterに図面を入力してCraft ROBOにカッティングさせます。


仕上がりは以下のような感じ。


この表面にアクリル板を貼ると、以下のようになかなかの仕上がりになります。



2010年11月5日金曜日

Practical library for mbed : Firmware updater


Languages



Overview
Network features on mbed is great. So there are so many mbed application in our world.
Sometime I need to update these mbed application firmware.
So I implemented a firmware update class.
You can update mbed if you put on a new firmware with version text file automatically.
It's really easy to update mbed in the distance.

The library compare versions between binary on a server and local file system on mbed.

How to use it?

mbed side

  1. Download your firmware. (e.g.: firm.bin) http://mbed.org/media/uploads/shintamainjp/firm.bin
  2. Make the version text file for the firmware. (e.g.: firm.txt) http://mbed.org/media/uploads/shintamainjp/firm.txt
10
You can check the sequences if logging option enabled.

Server side

  1. Put on a new firmware on HTTP server. (e.g.: firm.bin) http://mbed.org/media/uploads/shintamainjp/firm.bin
  2. Put on the version text file for the firmware (e.g.: firm.txt) http://mbed.org/media/uploads/shintamainjp/firm.txt
25

Setup the library

FirmwareUpdater fwup("http://mbed.org/media/uploads/shintamainjp/", "firm", true); 

Description

exist()
  • Compare version files between on a server and on a mbed.
  • Return 0 if a version on a server higher than a version on a mbed.
execute()
  • Download a new firmware binary file to a temporary file.
  • Download a new firmware version text file to a temporary file.
  • Copy these new files to .bin and .txt.
reset()
  • Reset mbed.

The interfaces

The interfaces are very simple.

The test program

#include "mbed.h"
#include "FirmwareUpdater.h"
#include "EthernetNetIf.h"

EthernetNetIf eth;
FirmwareUpdater fwup("http://mbed.org/media/uploads/shintamainjp/", "firm", true); 

// There are 2 files for the firmware.
//  1. firm.txt : firmware version file.
//  2. firm.bin : firmware binary file.

int main() {
    eth.setup();
    if (fwup.exist() == 0) {
        printf("Found a new firmware.\n");
        if (fwup.execute() == 0) {
            printf("Update succeed.\n");
            printf("Resetting this system...\n\n\n\n\n");
            fwup.reset();
        } else {
            printf("Update failed!\n");
        }
    }
 
    // Your application ...
}

The library

    2010年11月2日火曜日

    StarBoard Orangeが何を提供しているのかを考えてみた

    MTM06の展示に向けて、私がmbedと一緒に使用しているベースボードStarBoard Orangeが一体何を提供しているのかを考えてみました。


    結論から先に言うと、StarBoard Orangeはある種のHUBの役割を果たしているのではないだろうかということ。

    例えばこのボード、試作の段階から多数の人を巻き込んだ形で設計が行われています。
    この中で様々な立場の方が意見を出し合い、より良い結果を生む要因となった事は間違いありません。

    上記の図で言うと、例えば以下のボードは単なる枝葉です。
    • Expansion Board
    • R/C Servo I/F Board
    • LCD I/F Universal Board
    大きな幹をmbedとStarBoard Orangeが構成し、それらがHUBとなって各々のやりたい事へと拡がっていく。
    そういう意味で枝葉となるソリューションはエンドポイントになってしまうのですが、そこにも興味のある人たちが集まる。
    こうやって徐々に大きな盛り上がりを見せていっているんじゃないかと、そんな風に考えた午前6時。


    StarBoard OrangeがHUBとなって、人と情報のネットワーキングを構成する。
    そんなのなかなか素敵だなぁと思いました。