ET2011では小規模組み込みシステム向けシェルのNT-Shell、ET2012では小規模組み込みシステム向けロガーのNT-Loggerと、二年連続でミドルウェアを提案しました。今回は、TOPPERSのsample1に対する改善という事で主旨を変更して提案しました。
ショートプレゼンテーションでは、リアルタイムオペレーティングシステムを使った組み込みシステムの設計、実装、検証について、日頃感じている事も少しだけお話させて頂いた次第です。これは、提案の題材として用いたシステムを使って実際に取得したデータから、リアルタイム性を確認する手段など簡単な手順を交えた内容としました。
非常に安価な装置を用いて、以下のように処理にかかる時間の分布などを得る事ができます。
リアルタイムオペレーティングシステムを使った組み込みシステムの場合、最悪値の検証が欠かせません。データを収集して整理するだけに留まらず、客観的に評価できるところまで落とし込む作業が必要です。
実開発では、正しく動作しているように見える時に「本当に意図した動作になっているのか?」まで確かめる必要があります。ショートプレゼンテーションでは、確認作業のアプローチの一つとして幾つかの方法を述べました。