実際の製品開発現場では、割り当てられた期間の中でどれだけ品質の高いものを素早く実現できるのかが鍵になってきます。現代の製品ではソフトウェアの設計実装活動の占める割合は高くなる一方ですが、十分に余裕のある形で品質を担保するための活動が出来ない事が少なからずあるようです。
また、現場によってはソフトウェアの設計や実装に関して着目する事が無く、とにかく製品全体を外部からのみ見て評価しようと試みるところもあるようです。しかし、実際に製品は内部の設計実装成果物によって動作しているわけですから、その内部品質について度外視する事は出来ません。
このような背景から、今回の記事では、ソフトウェアの内部実装品質について現場レベルで活動するための道具を少しだけ紹介する内容としました。不安いっぱいの状態で製品をリリースするのは単なるリスクですし、顧客に迷惑をかける結果になりかねません。であれば、事前に色々な検証を手軽に楽しく行って、安心して製品をリリースする事でエンジニア生活を楽しもう!といった趣旨です。
図1. 設計と実装と内部検証と内部記録の関係
図1は、設計、実装、内部検証、内部記録の関係性を示したものです。設計から実装を行いますが、実装は内部検証とも関連があり、そして内部検証は設計とも関係がある・・・そんな関係性を接触面で表現したものになっています。
小さなマイコンで動作しているような組み込み装置、高性能なCPUで動作している広帯域サーバーなど、装置の規模や性格に依らず、様々な場面で使えるアプローチとしてコンパクトにまとめた記事になっていますので是非ご覧ください。
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