2010年7月20日火曜日

OpenOCDのバグ(レポートとその対応について)

先日STM32の開発環境をUbuntu上に構築する過程で、OpenOCD開発版のバグを2つほど見つけました。OpenOCDのTracにレポートを出しておきましたが、先ほど2つ目のバグも修正されたようです。
  1. gcc 4.4.xでのビルドのために
  2. Amontec JTAGkey2のインターフェースコンフィギュレーションファイルの誤り
1はgcc 4.4.xでビルドが通らないバグ。別のヘッダファイルで定義したものを使うように修正されています。レポートを出した次の日にさっさと直されていたので「だったらお前が直せよ。」ということでしょうか。
2はJTAGkey2Pのコンフィギュレーションが存在しないというもの。「2P版用の新しいコンフィギュレーションファイルinterface/jtagkey2p.cfg」が追加されました。Amontecのラインナップを見ると確かにこちらの対応のほうが良いでしょう。ちょっと名前が紛らわしいのですが。


JTAGkeyは亜種が各種出回っていますし、純正を使っている方は少ないようです。
こういったコンフィギュレーションファイルは、アプリケーションの導入時に重要な役割を果たします。
ある特定の製品の名を名乗る限り、純正品で正しく動作するのが大前提です。
今回のレポートはそういう意味で出しておいて良かったです。
今後世界中の人が自分のコンフィギュレーションファイルを記述しなくて済みますから。
 今回レポートした2つのバグ?はいずれも些細な事ですが、「使ってみよう」と思うけど「動かなかったら諦める」 という人にとっては致命的です。特にツールの導入時点でのこの手の障壁は何をやっているのかわからなくなります。今後も是非積極的にプロジェクトに寄与したいところです。

Linux上でJTAGkey2Pを使おうと思ってうまく動作しなかった経験のある方は、最新版をgitリポジトリからダウンロードして再度お試し頂ければと思います。

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