2013年2月17日日曜日

簡単便利なBlackfin用フラッシュ書き込みツール「Blackfin BlueBoot」のVersion 0.3.0をリリースしました。

Blackfin BlueBootってなぁに?

Blackfin BlueBootってなぁに?という方は、「Blackfin BlueBoot - Blackfinに接続されたブート用外付けフラッシュ・ロムを書き換える事ができるソフトウェアのデビューです!」を御覧下さい。

Blackfin BlueBootの開発プラットフォーム

2012年の12月に最初のリリースBlackfin BlueBoot Version 0.2.0をリリースしました。

このBlackfin BlueBootは、「DSPに興味はあるけど環境整備の敷居が高くて手を出せない!」という人のために設計実装した開発ツールです。メーカー純正ツールなら外付けフラッシュに書き込めるけど、それはまぁだいたい10万円です・・・なんて簡単に手を出せる物ではありません。

Blackfin BlueBootによって、無償の外付けフラッシュ書き込み環境を実現しています。


Blackfin BlueBootの開発には、市販されているDSPボードとオーディオコーデックボード用を搭載できるベース基板BlueTankを開発して使用していました。これ一台さえあればオーディオ入出力プラットフォームになるという算段です。これはなかなか便利なものでした。例えば、以下のようにオーディオアプリケーションを簡単に楽しめるようになっています。


「これ一台で」というのがポイント。

ベース基板BlueTankは自分で設計しているのでI/Oの取捨選択は自分でできます。
自分が欲しくないI/Oがてんこ盛りになった評価基板なんていらないのです。

便利なオーディオプラットフォームが登場


さて、前述の市販されているDSPボードとオーディオコーデックボードは、金子システム社製のものでした。これ一台(一枚?)でDSPが楽しめますなシンプルなボード構成がとても気に入っていました。


前述のBlueTankには同社製「DSP基板」と「オーディオコーデック基板」が搭載される形式でした。

そんな折、新しく仕入れたのがTUNA-CANと呼ばれる新しいオーディオプラットフォームです。
なんと、このTUNA-CAN基板は「DSP」と「オーディオコーデック」の2つが1枚の基板にコンパクトにまとめられています。

以下がその写真です。


これにLCDとロータリースイッチを付ければもう「BlueTankいらず」です。
この新しいプラットフォームに触発され、新しいバージョンをリリースする事にしました。

Blackfin BlueBoot Version 0.3.0

新しいBlackfin BlueBoot Version 0.3.0では、主に以下の変更を行ないました。

  • 書き込みセクタ数の算出バグを修正。
  • LDRファイル選択時にLDR情報が更新されないバグを修正。
  • TUNA-CAN用ブートローダをリリースに同梱。
  • ホスト側I/Oライブラリのソースコードを同梱。
  • 日本語ローカライズに対応。
ダウンロードはこちらからどうぞ。

まだまだ修正したい事は沢山あるのですが、それを待っていたらリリースができません。
今回はタイミング重視で、小さく更新してリリースする事にしました。

その他

実はBlackfin BlueBootの初版をリリースした後、別の類似ツールを作っていました。
その話と関連したあれこれは、別途機会を見てご紹介する予定です。

酔漢さんが運営されているDSP空挺団では、「ブレッドボードで作るオーディオ信号処理」が公開されています。
こちらの投稿もお勧めです。

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