2012年5月21日月曜日

ACB-BF592とUMB-SSM2603のベース基板を設計する

金子システム株式会社さんのコンパクトで高性能なDSP基板ACB-BF592の準備を随分前の記事で始めたわけですが、なかなか納得のいく進め方を見つけられずに放置状態でした。

先日のKOZOS EXPBRD #00を考えるうちに「こんな風にやってみようか。」という方針を自分の中で決める事ができたので前進開始です。

第1段階として、オーディオ・コーデックが搭載された基板UMB-SSM2603も使って、オーディオ・プラットフォームの実験用基板を設計する事にしました。

設計時に考えた事を列挙すると・・・
  • 2つのモジュールのコンパクトさを生かそう。
  • UARTブートのためのインターフェースは最低限欲しいなぁ。
  • バス・パワー動作させたい。
  • 使う時に楽しめるようにプチ・ディスプレイを搭載しよう。
  • ハードウェア・スイッチはアプリケーションによって要求が異なる。リモコンにしてしまえ!
  • SDカードでブートできたら嬉しいなぁ。
  • リセット・スイッチくらいはいるだろ。
  • 基板製造費用は安く抑えたい。
  • その他。
こんな感じでうだうだ考えて一日。
設計完了した基板は以下のようになりました。


ハードウェア・スイッチを取り除いたお陰でコンパクトに仕上がっています。
そして、遊べるようにディスプレイを付けておきました。

UARTインターフェースとSDカード・スロットは、UMB-SSM2603の下に隠してあります。
シンプルな見た目とは裏腹にというのが、設計の裏コンセプトです。

このベース基板を使えば、これ一つでDSPを気軽に楽しめちゃうという算段。
金子システムさんの安価なDSP基板シリーズのお陰で、気軽に始められるのが嬉しいです。

さて、コンパクトさを生かす設計には、基板製造費用を抑制するという効果もあります。
FusionPCBでは、基板外形の最大寸法で費用が決まります。


今回の基板の外形寸法は、約92x62mmなので、10cm Max * 10cm Maxで収まり、+$15.00で済みます。これが、仮に横方向15cm以上となるといきなり+$60.00です。

DSP基板がコンパクトなお陰で、ベース基板も安く設計する事ができるのが嬉しい限り。
少し寝かせて基板製造工程に進む予定です。

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