概要
LPCXpresso Clockを設計して早くも1週間が経ちました。その間に色々な試行錯誤を経て若干の機能追加をしたりしました。
今回の基板(LPCXpresso Clock)の製造は、激安基板製造でお馴染みのFusion PCB Serviceに頼むことにしました。
EAGLE用の一発生成CAMファイル
EAGLEでガーバを出力する場合にはCAMプロセッサというものを使います。まずは基板設計側の画面を表示します。
CAMプロセッサのアイコンをクリックします。
CAMプロセッサのダイアログが表示されます。
ここでCAMプロセッサに対する作業を定義したファイルを読み込みます。
ここでは、Funsion PCB Service向けのCAMプロセッサ用ファイルを自作してガーバ出力作業に使用することにしました。
名付けてFusionPCB-gerb274x-excellon.camです。
それでは読み込んでみます。
Fusion PCB Serviceでは生成したガーバデータの拡張子名が指定されています。
自作したCAMプロセッサ用ファイルには以下の特徴があります。
- Fusion PCB Serviceで指定された拡張子名で自動生成してくれるようにしました。
- CAMプロセッサジョブ名は、Fusion PCB Serviceで指定された名称にしてあります。
- ドリルデータも一緒に生成するようにしました。
「Process」ボタンを押したら出力されたファイルをFusion PCB Serviceに書かれた内容で照合します。
ドリルラックファイルなどは不要なのかもしれませんが、添付しても問題ないでしょう。
出力されたデータを確かめる
この手の作業は、複数のツールを組み合わせたダブルチェックが欠かせません。出力したデータファイルのみで(←ここ重要)期待した結果が得られるのか?が確認するポイントとなります。
私は工場に提出するガーバデータの確認をGraphiCode社のGC-Prevueで行っています。
早速先ほど出力したデータファイルを開いてみましょう。
「ファイル」メニューから「インポート」を選択します。
GC-Prevueのインポート機能は非常に手軽で、Ctrlキーを押しながら所望のファイルを選択することで複数のファイルを一括読み込みすることができるようになっています。
インポートを実行するとファイル情報の検証が行われます。
その後、ツールの管理テーブルへのマッピングが表示されるようになっています。
最後にファイル毎のインポート結果の詳細が示されるダイアログが出現します。
ここで表示色や形式などを選択する事ができるようになっています。
この時点でお気に入りのツールと表示色をあわせると見やすいですね。
ガーバデータは複数のファイルで1つの基板の情報を管理しますので、「間違って同じデータを違う拡張子で送っちゃった!」とか、「全然関係ないデータを送っちゃったよ!」なんてあるかもしれません。
読み込み時に画面で確認しながら読み込めるGC-Prevueはそういう意味で非常に便利です。
例えば、シルクレイヤを見てみると以下のようになります。
こちらは部品面のガーバ。
ベタ面の描画が粗いように見えますが、拡大すればきちんと表示されます。
レイヤー毎の表示・非表示は画面左側のツリー表示の部分で切り換えることができます。
リソース
EAGLE用のFusion PCB Service向けCAMプロセッサファイルはこちらからダウンロードできます。自己責任でお使い下さい。
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