小規模組み込みシステムプラットフォーム研究開発温泉プレビューって何?
来週末に行なう
小規模組み込みシステムプラットフォーム研究部会のノリで、温泉に一泊しながらグダグダ(ダラダラ?)各自が好きな研究に没頭する為の企画、小規模組み込みシステムプラットフォーム研究温泉なるものを検討しています。
この企画は、伊豆か熱海かそこいらの温泉旅館に詰めかけて泊まり、研究専用部屋を設け、集ってガサゴソ研究するというもの。集うと言っても、同じ目標に向かってガサゴソするわけではなく、各自がやりたい事をやりたいようにやるモクモク会のようなものです。
企画の性質上、どのくらい人が集まるのか?とか、そもそも泊まり込みでやる意味があるのか?とか色んな疑問が湧いてくるのでまずは実地実験する事にしました。
名付けて「小規模組み込みシステムプラットフォーム研究温泉プレビュー」です。
はっきり言って、泊まって作業してみないとどんな具合かなんてわかりません。
なかなかお金のかかる実地実験ですが、面白そうなのでやってみる事にしました。
どこまで行ったの?
今回は横浜から伊豆急下田までの遠征です。
実地実験会場は
「下田ベイクロシオ」を選びました。
ペリー艦隊が来航した湾の直ぐ近くです。
伊豆あたりであれば何でも良かったので、今回は適当に選びました。
旅の様子
まずは電車に乗り込んで移動します。
単なる移動では勿体ないので、早速コーディング。
集中すればするほど酔いそうです。自分のコードに・・・ではなく、電車に・・・。
横浜から伊豆急下田までは、JR踊り子号を使って約2時間40分の旅です。
黒船来航の港に到着。
ちょうどお昼時に到着したので、駅前でお食事。
一夜干しをお土産に・・・なんて考えていると何しに来たんだか。
今回のホテルはチェックインが3時だったので、しばし散策。
ペリー艦隊にまつわる色々を見て回ります。
こちらは1837年製のカノン砲。
下田開国博物館を見学。
ひなびた風景も楽しめます。
そうこうしているうちにチェックイン可能な時間になったので移動!
ホテルからの景色を眺めてしばし休憩です。
休憩もつかの間、早速研究開発温泉の開始です。
今回は小規模組み込みシステムで使用可能なBMP入出力モジュール、
「Tiny BMP I/Oモジュール」の設計と実装から。随分前から登録して放置していたプロジェクトです。このモジュールの詳細に関しては、また後日取り上げたいと思います。
集中して取り組んでいるとあっという間に時間が過ぎていきます。
外の景色を見ると様子が変わっています。
作業の成果が出たところで気持ちの良い温泉や美味しい食事が待っているなんてなかなか洒落ています。
海の幸で食事を楽しみます。
普段の生活圏から離れ、普段と異なる食事。
いつもと違う発想もここから生まれます。
食事や温泉を楽しんだ後は、またまたコーディングです。
Tiny BMP I/O Moduleも元気に育ちました。
実現するとしたら気になるところ
今回のプレビュー工程によって得られた気になるところを挙げてみましょう。
- あまり遠すぎない方が良い。
- 単なる宿泊施設でうまくやろうとしても無理。
- 一泊でやれることは限られている。
- 泊まり込む意義って?
「あまり遠すぎない方が良い」
今回は伊豆急下田まで行きましたが、片道約3時間は正直言って遠すぎました。
横浜から9時過ぎの列車に乗って到着するのが12時過ぎです。
仮に土日にかけて開催するとした場合、片道の移動だけで1/4の工程を過ぎてしまう事になります。これは勿体ない気がします。一泊ですから、時間を有効に使いたいところです。
電車の中でコーディングもしましたが、気持ち悪くなったりして「何やってんだか」という感じです。
「単なる宿泊施設でうまくやろうとしても無理」
宿泊施設は、「勉強会や会議をやる前提」になっている施設が必須と言えそうです。
今回のホテルは本当に「泊まるだけ」の前提でサービスが設計されています。
チェックインが3時でチェックアウトが10時です。
これでは温泉に入って食事をして寝る時間を差し引くと数時間しか作業時間が残りません。
どこかの部屋を「作業部屋」に設定する案もありますが、やはり寝室ともなる部屋は休む場所としてキープしたいところです。
単なる宿泊施設では、コンセントも少ないし、通信インフラも整っていない事も懸念材料の一つです。
ちなみに、チェックアウト後に部屋を借りる相談をしたところ「1時間3,150円です。」とのこと。
まぁ、そうですよね。でも、これではちょっと辛いです。
「一泊でやれることは限られている」
一泊でやれることは限られています。
私の場合、「今回はこれをやろう」とある程度材料を持ち込んで作業しました。
材料は3つくらい用意して現地入りしましたが、実現できたのは1つだけ。
放置作業だったので気分はスッキリしました。
人ひとりが一泊でやれることは限られています。
次に挙げる「泊まり込む意義って?」と合わせて価値を見出すのが良さそうです。
「泊まり込む意義って?」
普段長い時間話す事のできない人たちと、ノンビリした雰囲気の中で情報交換ができるという事でしょう。湯船の中で組み込み談義なんて普通はあり得ません。ちょっと違った視点で物事を見るチャンスと言えます。
一泊でやれることは限られますが、周囲の参加者が取り組んでおられる事や問題を観察する事で、自分にない異なる視点やアプローチを見つける事ができるかもしれません。
実現で得られるメリット
今回のプレビュー工程で感じられたメリットについて整理してみましょう。
- 着手できていなかった事に着手する絶好の機会。
- 温泉が良い!食事が美味しい!景色が良い!
- その他
「着手できていなかった事に着手する絶好の機会。」
やはり一泊の工程で何かをやろうとした場合、それなりの目的意識が必要です。
そういえば「あれ」やってないな、といった素材を持ち寄れば気になっていた事が片付いたりしてスッキリできます。
一泊のバッチサイズですから規模は限られます。
ですが、目的を明確にし、他の参加者との交流もできると考えると、かなり身になる機会と言えるでしょう。
「温泉が良い!食事が美味しい!景色が良い!」
もうネタですね。でも、これがあるから目的達成への動機にも成り得ます。
普段の生活から離れてリフレッシュできるメリットも。
「その他」
これはもう参加者の相乗効果によるものです。
意図をもって提供できない何かが得られる可能性があります。
ちょっと良さそうな場所
チェックインが12時でチェックアウトが11時。
「学生合宿 企業向け少人数研修宿泊施設」とあって、そのために行けるところが嬉しいです。
無料のLAN接続設備やホワイトボード、プロジェクタなども完備です。
これは良さそう。
まとめ
今回の企画、「小規模組み込みシステムプラットフォーム研究開発温泉」を、思い立ちのまま実現するとわけがわからなくなりそうです。
今回はプレビュー版として実地調査をしてみました。
色んな気分転換にもなりますし、普段の生活圏を離れる効果もあって集中できる環境が用意できる事は間違いありません。
機会があれば是非実現してみたい企画の一つです。
あ、以前考えていた名称は「小規模組み込みシステム開発温泉」なのですね・・・。
まぁ、どちらでも良いか・・・。
略称は「組み込み開発温泉」かな。